
激務でも患者さんの前では笑顔でい続ける看護師のみなさん。
「束の間の休日は大切にできていますか?」
仕事を楽しく、円滑に進めるためにも束の間の休日を上手く活用して疲労もストレスも解消しましょう。
昼過ぎまで寝てしまって、
何にもやる気が起きず1日を棒に振ってしまう。
そんな経験、あるのでは?
シフト制の勤務形態では連休なんてたまにあれば良い程度。
せっかく休日があったのに全然休まらず、
疲れを残したまま再び激務へ。
このような日々が続くと身体だけでなく心もすり減ってしまいますね。
今回はアクティブレストという考え方をご紹介いたします。
このアクティブレストを実践すれば疲れを次の勤務に持ち越さなくなるかもしれません。
私はアクティブレストを知った時に、
看護師に適した休息であると思いました。
看護師の業務は立ち仕事やデスクワークがメインになってきますね。
足のむくみで悩んだりしますよね。
特に器械出し看護は長時間ほとんど動けません。
マンパワーが足りなくなってくると昼食も食べずに器械出しをし続けるなんてこともあります。
私は仕事が終わった後に朝履いてきたジーンズが帰りには履けないなんてこともありました草
このような静的な業務を毎日長時間行っていると、
姿勢保持のために身体の同じ部分だけ使われています。
血流は停滞し、一部の筋肉に疲労や老廃物が蓄積します。
アクティブレストでは適度に筋肉を動かして血流を改善させることで、
疲労や老廃物の蓄積をリセットしようという考え方です。
社畜ナースを9年続けている私でも少ない休日で上手くリセットできた方法です。
アクティブレストとは
日本語では「積極的休養法」とも呼ばれる疲労回復法です。
疲労時にあえて軽めに体を動かすことで血流を改善し体内の疲労物質を排出しやすくするという考えです。
反対の意味の言葉として安静・睡眠などのパッシブレスト、「消極的休養法」というものもあります。
もともとはスポーツの領域で取り入れられている方法でした。
誰でも知っている言い方ではクールダウンもアクティブレストの1つです。
アクティブレストは疲労の蓄積をリセットするだけでありません。
新陳代謝を促すことで体をフレッシュな状態に戻す効果があります。
アクティブレストは仕事などによる慢性的な疲労を抱えている人に対しても効果的な休息方法です。

アクティブレストの効果
1.疲労回復
血流を改善することで筋肉に栄養・酸素を届かせます。
これにより凝り固まった筋肉の緩和・ケアに繋げることができます。
2.心身のコンディションを整える
脳内には「セロトニン」というメンタルのバランスに関係する神経伝達物質があります。
セロトニンが不足するとストレスが溜まり不眠などの症状に繋がってしまいます。
セロトニンはバランスが大事で、多くても少なくても体にはよくありません。
息の上がらない強度で行うアクティブレストはセロトニンを適切な量に戻すことができます。
3.ダイエット効果
アクティブレストを習慣化すれば、運動不足も解消されます。
軽めの運動でも、何もせずにいるよりも確実にカロリーは消費します。
アクティブレストは、1日10分程度の軽い運動で良いんです。
これなら忙しい人や運動が苦手な人でも取り組みやすいですよね。
ジムやスポーツクラブに通う必要はありません。
自分のペースで無理せず行いましょう。
4.老廃物の排出
循環が良くなることは老廃物・疲労物質の排出にも繋がります。
疲労物質の排出は凝り固まった筋肉の効率的なケアのために必要です。
特に下半身はふくらはぎなどの筋肉を使って血液循環に役立てています。
そのため筋肉の動きが鈍くなると血流が滞ります。
その結果、老廃物・疲労物質が体内・筋肉に残ってしまいます。
これが筋肉痛やむくみ、だるさといった症状の原因です。
アクティブレストでは、血流を改善するので筋肉痛やむくみ、だるさを解消する効果が期待できます。
アクティブレストを実践しよう!
アクティブレストの目的は運動により疲労を解消することです。
しかし誤った方法の運動をしてしまうと、かえってストレス過多になってしまうため注意が必要です。
私もたまに運動する程度なのにベンチプレスやバーベルスクワットなどの高付加トレーニングをして筋肉痛で4日間苦しんだことがあります草
これでは全然休息になっていませんよね草
運動の程度としては体が程良く温まり、心身ともに心地良さを感じられるくらいが良いです。
以下にアクティブレストに適した運動を紹介します。
1.有酸素運動
アクティブレストを目的とする場合は、息が上がらない程度の軽いウォーキングやジョギングがおすすめです。
ただ人によって程度は様々です。
鍛えることが目的ではないことを意識して、余裕のある強度で行いましょう。
2.入浴
入浴はただお湯に浸かっているだけですが、その効果は侮れません。
水圧と体温の上昇により全身の血行が促進されます。
忙しい日が続くとシャワーだけという日もあるでしょうが
できればゆっくり入浴して心も身体もリフレッシュしましょう。
3.ストレッチ
自宅でできる全身運動のオススメはストレッチです。
疲労が溜まると、筋肉が張って痛みや違和感が生じたり、関節がうまく動かせなかったりといった症状が現れます。
ストレッチで筋肉を伸ばすと血行も良くなり、筋肉の張り解消や、関節の可動域を広げることができるでしょう。
ストレッチは、呼吸を止めずに体を伸ばしていき、気持ちいいと感じる部分でキープすることがポイントです。
4.散歩
精神的にも疲労が溜まっており、極力運動したくないという日もあると思います。
そのようなときは無理をせず、散歩やショッピングなどでリフレッシュする方法でも良いでしょう。
軽く外を歩く程度のことでも、アクティブレストの効果は期待できます
アクティブレストで休日を有意義なものにしよう!
看護業務では無意識のうちにも筋肉に疲労が溜まっているものです。
立ちっぱなし、中腰、座りっぱなしなど、
休養しているにもかかわらず、だるさや重い肩こりなどが解消されない場合は、アクティブレストを取り入れることで解決できるかもしれません。
仕事ではパフォーマンスを高く保ち、休日も充実した時間を過ごせるよう、適度に体を動かして疲労を解消するアクティブレストを実践してみてはいかがでしょうか。

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