看護師として毎日働いていて頑張ってはいるけれども、実際に辞めるとなると悩んでしまって辞められずにいませんか?
実は辞めるにあたり悩みを減らせる方法があります。
それが日頃働きながら辞める準備を進めていく方法です。
なぜなら退職の悩みの多くは事前に解決できるからです。
特に転職後のことを悩んでいる人は事前準備をしておくことで確実に自由な転職活動ができます。
私は転職の際も手術室希望で他の部署に配属されるかもしれないという心配を抱えることもなく、また転職後も今から説明する方法を実践していたため「いつでも辞められる」というスタンスで気楽に働けています。
この記事では手術室看護師として転職をする際の悩みを減らすために日頃からできる準備を教えます。
この記事を読むと気持ちのうえでいつでも・どこでも働けるようになります。
結論は自分が手術看護の専門であるということを公的に認めさせることです。
それだけで転職の際に思いもよらない病棟配属を目の当たりにすることもないでしょう。
看護師の転職は当たり前!
看護師の平均転職回数は地域や個人によって異なりますが、一般的には比較的高い傾向があります。
これはいくつかの要因によるものです。
看護師の転職の頻度が高い要因には以下の点が含まれます
①職場環境の変化
②キャリアの発展
③個人的な変化
看護師が転職する要因①:職場環境の変化
看護師が転職する要因②:キャリアの発展
手術室看護師は新しいスキルや経験を積むために転職することがあります。
経験したことのない手術や特化した手術を経験するため、異なる病院や設備での経験を積むことが一般的です。
看護師が転職する要因③:個人的な変化
看護師自身や家庭の状況が変化することにより、転職の必要性が生じることがあります。
たとえば、引っ越しや家族の世話をする必要が生じた場合などです。
平均的な転職回数は特定の統計情報に基づいて一概に言えませんが、看護師はキャリアのさまざまな段階で転職を経験することが多い職種の一つといえるでしょう。
手術室看護師にとっての転職とは
看護師の転職には様々な意味・形態があります。
看護師として働くならば、看護師不足という世の中の背景上どこでも働けるといっても良いでしょう。
新たな転職先で困らないためにも以下のことに注意しましょう。
①キャリアの成長
②職場環境の改善
③人生の変化
④他の医療分野への転向
手術室看護師が転職する理由①:キャリアの成長
手術室看護師は高い専門性が求められるようになっています。
設備や病院のルール、未経験の領域に行けば勉強することが絶えません。
そのため経験を積んでスキルを向上させる理由で転職を選ぶこともあるでしょう。
私も癌の手術看護を一通り勉強した後に心臓血管外科や小児外科、産婦人科の手術・麻酔看護を勉強したいと思い転職をしました。
スキル向上が目的の場合は「なりたい自分」という目標が明確なので良い転職ができることが多いでしょう。
手術室看護師が転職する理由②:職場環境の改善
現在の職場の環境や条件が満足できない場合、より満足できる職場を探すことがあります。
いわゆる「お局様」は今もSNSの看護師界隈では話題ですね。
職場の人間関係は特に大きな悩みの種になることが多いです。
人は意外と「設備が整ってない」とか「忙しい」を理由に辞めることは少ないです。
やはり辞める理由で多いのは人間関係によるところが多い要い様子ですね。
手術室看護師が転職する理由③:人生の変化
家庭の状況やライフスタイルの変化に伴い、新しい職場で働きやすい環境を求めることがあります。
例えば、家族の健康状態が変わったり、子供の学校事情や育児のニーズが変わったりすると、それに合わせて勤務地や勤務時間を変更する必要が出てくることがあります。
また、配偶者の転勤や家族の介護が必要になった場合も、仕事の内容や勤務形態を見直すことが考えられます。
看護師はシフト制で長時間労働が多い職業なので、家庭とのバランスを取るために転職を検討するケースは少なくありません。
手術室看護師が転職する理由④:他の分野への転向
手術室看護師は他の分野への転向を考えることもあります。
そもそも看護師は専門的なスキルと豊富な医療知識を持っているため、医療関連の業界であればその経験を活かすことができます。
例えば、医療機器会社の営業職、医療系の教育・研修担当、健康相談や医療相談の窓口など、多様な分野で活躍する道があります。
また、全く異なる業界への転職も考えられます。
例えば、コミュニケーション能力やチームワーク、緊急時の対応能力など、看護師として培ったスキルは他の職種でも非常に重宝されます。
ストレス管理能力や人間関係の構築能力も、多くの職場で役立つスキルです。
ただし、異業種への転職には、新しい職種に必要なスキルや知識を学ぶ必要があることも多いため、準備と計画が重要になります。
看護師の転職先としては以下のようなものがあげられます。
①大学・専門学校の教員
②一般企業
③医療機器メーカー
④開業
転職を考える際には、新しい職場やポジションが自分のキャリア目標や価値観に合致するかどうかを検討し、慎重に決断することが重要です。
また、資格やライセンスの要件、募集情報、給与なども検討材料になります。
手術室看護師の転職は働き方によって大きく変わる
手術室看護師が転職を考える際、持っている資格は非常に有利に働くことがあります。
看護師資格自体が専門性の高いものであり、医療分野での需要は常に高いです。
加えて、以下のような追加の資格や専門知識を持っていると、転職時により多くの選択肢が開け、交渉力も増す可能性があります。
- 専門看護師や認定看護師の資格:特定の分野での専門知識や技術が認められ、より専門的な職場や役職に就くことができます。
- 公衆衛生看護師や保健師の資格:地域の保健活動や公共の健康推進に関わる職に就ける可能性が高まります。
- 臨床心理士やケアマネージャーなどの資格:患者の心理的サポートや福祉分野での活躍の幅が広がります。
- 英語などの語学力:国際的な医療機関や海外での就業機会につながる可能性があります。
これらの資格や追加のスキルは、転職市場での競争力を高めるだけでなく、キャリアアップや給与面での優位性をもたらすことが期待できます。
ただし、転職を考える際には、自身のキャリアプランや働き方の希望、ライフスタイルなどを総合的に考慮することが重要です。
副業
看護師が副業を持つことは一般的に許可されている場合もありますが、それが「当たり前」とまで言えるわけではありません。
看護師が副業を持つことができるかどうかは、国や地域の法律、看護師の雇用契約、倫理規定、労働条件などに依存します。
手術室看護師が転職を前提に働く方法を徹底解説!
スキルを取得する
手術室認定看護師
手術認定看護師(Certified Perioperative Nurse)は、手術室で働く看護師の専門資格の一つです。
彼らは手術室の環境で患者の安全なケアを提供し、手術プロセスをサポートします。
この資格を取得するためには、一定の学習と試験に合格する必要があります。
手術認定看護師は、手術室での患者評価、手術の準備、手術中の看護ケア、手術室の環境管理、ステリライゼーションなど幅広いスキルを持ち、手術室のチームで協力して働きます。
彼らの役割は手術室の安全性と効率性を確保し、患者の手術体験を最良にすることに貢献ます。
手術認定看護師の資格は、専門知識とスキルを証明し、手術室看護師のキャリアにおいて重要な要素となります。
手術看護実践指導看護師
手術看護実践指導看護師(Perioperative Nurse Educator)は、手術室の看護師を指導し、教育を提供する専門家です。彼らは手術看護の分野で経験豊富であり、新しい看護師や手術室で働く看護師の専門的な成長をサポートします。彼らの役割には以下の要素が含まれます:
- 教育プログラムの設計と実施: 手術看護実践指導看護師は、手術看護のトレーニングプログラムを設計し、新入生看護師や経験の浅い看護師に対して教育を行います。
- クリニカルスキルの指導: 彼らは手術室の実践スキルを教え、実地での臨床経験をサポートし、看護師が安全かつ質の高い看護を提供できるようにします。
- ベストプラクティスの提供: 最新の手術看護のベストプラクティスやガイドラインについての情報を提供し、看護師が最新の知識を維持できるようにします。
手術看護実践指導看護師は手術室のスタッフと連携し、高品質な患者ケアを確保する重要な役割を果たします。彼らは手術看護の専門性を高め、安全性と効率性を向上させるのに貢献します。
周術期管理チーム看護師
周術期管理チーム看護師(Perioperative Care Nurse)は、手術の周術期に患者のケアを担当する看護師です。彼らは手術前、手術中、および手術後の段階で患者をサポートし、手術の安全性と成功を確保します。その役割には次のような要素が含まれます:
- 手術前:患者の評価、手術の説明、必要な試験の指示など、手術前の準備を行います。
- 手術中:手術室で患者をサポートし、手術チームと連携して安全な手術を確保します。
- 手術後:手術が終了した後も患者のケアを継続し、回復を助けます。
- 教育とカウンセリング:患者とその家族に手術に関する情報を提供し、不安や質問に対応します。
周術期管理チーム看護師は手術室看護と手術後の回復ケアにおいて、患者の安全と快適さを確保する重要な役割を果たし、多くの専門知識とスキルを持っています。
ACLS・BLS
Advanced Cardiovascular Life Support(ACLS)は、心臓停止や重篤な循環器系の緊急状況に対処する医療スキルとガイドラインのセットです。ACLSトレーニングは、医師、看護師、救急救命士などの医療従事者に提供され、高度な心臓リズムの解釈、薬物の投与、人工呼吸、胸部圧迫などのスキルを教えます。ACLSはアドバンスドライフサポートの一環として、心臓発作、不整脈、突然の心停止などの緊急状況に適切な処置を提供するための基本的な手順を指示します。ACLSのガイドラインはアメリカ心臓協会(AHA)などの医学的機関によって定められ、継続的なトレーニングと認定を必要とすることが一般的です。心臓救命術において重要な役割を果たし、生命を救うのに貢献します。
3学会合同呼吸療法認定士
3学会合同呼吸療法認定士は、日本で呼吸ケアの専門家として活動するための資格です。この資格は、3つの専門学会である日本呼吸療法学会、日本リハビリテーション医学会、および日本呼吸器学会が共同で設立し、認定しています。この資格を持つ者は、呼吸器疾患や呼吸不全に関する診断、治療、リハビリテーションに関する高度な知識と技能を持っており、患者の呼吸機能の評価や治療計画の策定、患者教育などに従事します。3学会合同呼吸療法認定士は、医療機関やリハビリテーションセンター、在宅医療などで働き、呼吸ケアの質を向上させる役割を果たしています。この資格は、厳しい試験と継続的な教育要件を満たすことが求められ、専門家としての信頼性を確立します。
副業をする
医療系の副業
看護師の単発バイトは、一時的な雇用や臨時の雇用契約を通じて行われる看護業務の一形態です。
通常、病院、クリニック、介護施設、一時的なイベント、災害時などで需要が急増する場面で利用されます。
あなたは自分の都合に合わせて仕事を選び、必要なときに働けます。
また、異なる医療施設での経験を積む機会があるので、キャリアの多様性を高めます。
たまに手術室以外の場所で医療に携わることは良い気分転換になるかもしれません。
しかし、単発バイトは常勤と比べて給与が安定しないことがあります。
看護師の単発バイトを探すには、看護師の派遣会社、求人サイト、または病院などの医療機関と直接連絡を取る方法があります。
医療系以外の副業
私たちが医療系以外でできる副業には、ライティングや翻訳、教育関連(例えば家庭教師やオンライン講師)、ウェルネスやフィットネス指導、栄養指導、美容関連のサービス、ペットケア、イベント企画、手工芸品やアートの制作・販売などがあります。
資格を生かしたコンサルティングや、メディカルライティングのような専門分野に関連した仕事も選択肢として考えられます。
また、インターネットを利用した副業、例えばブログ運営やYouTubeチャンネルなども人気があります。
それぞれの副業を始める際には、資格の有無や法律的な制限、時間管理などを考慮する必要があります。
失敗しない転職方法も解説
転職先の選び方
転職先を選ぶ際には慎重な検討が必要です。以下は転職先を選ぶ際のステップです
- 目標設定: 転職によって何を達成したいのかを明確にしましょう。給与、キャリア成長、ライフワークバランス、新しい挑戦など、目標をリストアップします。
- スキルと興味: 自身のスキルや興味に合致する仕事を探します。自分が得意なことや楽しんで行えることに焦点を当てましょう。
- 市場調査: 求人市場を調査し、自分の分野での求人状況やトレンドを把握します。どの業界や職種が需要が高いかを確認しましょう。
- 資産の整理: 職務経歴書や職務経験を整理し、自分の強みを強調できるようにしましょう。
- ネットワーキング: 既存のプロのネットワークを活用し、情報収集や求人情報の入手に努めます。
- 転職エージェント: 転職エージェントを活用して求人情報を収集し、アドバイスを受けることができます。
- 職場訪問: 選択肢となる企業や機関を訪問し、文化や環境を評価します。
- 面接準備: 面接に備えて自己紹介や志望動機を練習し、面接で自分の価値を伝えられるように準備しましょう。
- オファー評価: オファーを受けた場合、給与、福利厚生、契約条件などを検討し、総合的な満足度を評価します。
- リスク評価: 転職に伴うリスクを考慮し、将来的な安定性や成長性を検討します。
転職は重要な決断であり、自身の目標や価値観に合致する選択をするために時間をかけて検討しましょう。
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