新人看護師で配属先が希望と違った話|まさかの手術室配属から10年続けるオペ看が語るリアル

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新人看護師が配属後に不安になる理由と、その正体

配属先が決まったとき、喜びよりも不安の方が大きかった——そんな人、多いんじゃないでしょうか。

  • この病棟でやっていけるかな
  • 希望と違ったけど、大丈夫かな
  • そもそも自分に向いているのかな

でも正直に言うと、これはごく普通の感情です。

不安の正体はほとんどの場合、「未知への恐怖」です。やったことがないから怖い。それだけのことがほとんど。

この記事では、配属後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために知っておいてほしい考え方を、私自身の体験談を交えながらお伝えします。

【実話】終末期希望→まさかの手術室配属、入職式当日に知った話

まず、私自身の話をさせてください。
これを読んでくれている人に、少しでも「そういうこともあるんだ」と思ってもらえれば。

私が看護師を目指したのは、終末期看護がしたかったからです。
だからこそ就職先も、がんセンターを選びました。

入職前に配属希望の調査票を提出するんですが、私が書いたのはこの3つ。

①終末期病棟 ②手術室 ③外科病棟

完璧な希望順位だと思っていました。

ところが——面談でいきなりこう言われたんです。

「あなた、何がしたいの?」

…え?笑

そのとき初めて知ったんですが、その病院は新卒を終末期病棟には配属しない方針だったんです。完全に知らなかった。

だから私は正直に伝えました。「終末期がやりたいけど、すぐには難しいなら、次に興味があった手術室や外科を書きました」と。

面談担当の方は少し考えてこう言いました。

「じゃあ、頭頸部の病棟にしようかな」

そっか、頭頸部病棟か。了解です——そのつもりで入職式を迎えたら、

まさかの「手術室」配属でした。笑

え、話変わってる!ってビックリしたんですが、いざ手術室看護を始めてみたら、気づいたらどっぷりハマってしまって、今に至ります。

気づけば10年。
あの「まさかの配属」が、今の私を作っています。

配属先は「ゴール」じゃない|希望と違っても後悔しない理由

私の話からもわかるように、最初の配属先がすべてを決めるわけではありません。

むしろ逆で、配属先は看護師としての基礎を作るスタート地点にすぎない。

「キャリアの方向性がここで確定する」と思い込んでいると、希望と少しでも違ったときに必要以上に落ち込みます。

でも実際は、配属先はゴールではなく「出発点のひとつ」。そこでどう動くかが、その後のキャリアを作っていきます。

この視点を持てるかどうかで、配属後の気持ちの楽さが大きく変わります。

配属先が「向いていない」と感じる新人看護師へ|それ、成長の証拠です

配属後によく聞く悩みのひとつが、「この科、向いていないかも…」という感覚。

でも実際のところ、その感覚の正体はほぼこれです👇

  • 仕事が難しくてついていけない
  • 覚えることが多すぎて余裕がない
  • 先輩との距離感がまだわからない

「向いていない」のではなく、「まだ慣れていない」だけのことがほとんど。

私も手術室に配属されたとき、最初から「向いてる!」なんて感覚はゼロでした。器械出しの動き、手術の流れ、先生の好み——覚えることだらけで、毎日頭がパンクしそうでした。

でも新人のうちは、向いている・向いていないを判断できるほどの経験がまだないんです。

「向いていない」と感じているということは、ちゃんと仕事に向き合っている証拠。それは成長している証拠でもあります。

配属後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する人の3つの共通点

私がこれまで見てきた中で、配属後に強く後悔してしまう人には共通のパターンがあります。

① 「ここじゃなかった」という気持ちを引きずり続ける
過去の希望に縛られて、今いる場所での経験に集中できなくなる状態です。

② 他の病棟と比べすぎる
「同期はICUでかっこいい仕事してるのに」——この比較が一番しんどい。見えている部分だけで判断しがちです。

③ 今の部署で学べることを見ようとしない
「どうせ異動するから」と最初から腰を据えない人は、どこに行っても同じことを繰り返します。

私も入職当初、「終末期じゃない」という感覚がどこかにありました。でも、あのとき手術室に集中していなかったら、今の自分はなかったと思います。

どの配属先でも新人のうちに必ず身につく5つのスキル

どの部署に配属されても、新人のうちにしか身につかないものがあります。

① 患者さんとの関わり方の基礎
人と向き合うスキルは、どの科に行っても絶対に活きます。

② 報告・連絡・相談の習慣
これを新人のうちに体に染み込ませられるかどうかで、5年後・10年後が変わります。

③ 医師・先輩との距離感の取り方
職種を超えたコミュニケーション力は、最初の配属先でこそ鍛えられます。

④ 急変時の判断の基礎
落ち着いて動ける土台は、どの部署でも経験できます。

⑤ チーム医療の感覚
自分だけじゃなくチームで動く意識。これは最初の職場で身につけた感覚が、ずっと残ります。

たとえ将来別の科へ行ったとしても、今ここで身につけた基礎は必ず活きます。

配属先が合わない新人看護師がまずすべき4つのこと

それでも「どうしても合わない、辛い」と感じるときもあると思います。そんなときは、焦らずこの4ステップで考えてみてください。

① まず「半年〜1年」を目安に置く
最初の数ヶ月は誰でも辛い。辛さのピークが落ち着いた時点で、改めて自分の気持ちと向き合うのがおすすめです。

② 「何が辛いのか」を言語化する
「合わない」「辛い」だけでは解決できません。人間関係なのか、業務内容なのか、体力的なものなのか——具体的にすることで初めて対処できます。

③ 信頼できる先輩や同期に相談する
一人で抱え込むのが一番よくないパターンです。同じ経験をした先輩の言葉は、想像以上に助けになります。

④ 異動は「逃げ」ではないと知る
環境を変えることは、キャリアの選択肢のひとつです。辛さを我慢し続けることが正解ではありません。

配属が合わない=失敗ではありません。自分に合う場所を探す過程も、立派なキャリアの一部です。

今の配属先での向き合い方が、将来のキャリアを決める理由

今いる場所でどう向き合うかは、じわじわと将来の選択肢に影響します。

  • 異動の希望が通りやすくなるか
  • 専門資格を取る土台になるか
  • 自分の「得意」が見えてくるか

私自身、まさか入職当時に「手術室で10年働いてブログを書く」なんて思っていませんでした。
でも手術室での経験が、今の働き方や発信の軸になっています。

今目の前にある仕事に向き合うことが、数年後の選択肢を広げることにつながる。

これは、10年経った今だから言えることでもあります。

まとめ|配属先が希望と違っても、キャリアは自分で作れる

配属先で後悔しないために大切なのは、「ここが正解かどうか」ではなく、

「ここで何を得るか」

という視点です。

私は終末期病棟に行けなかった。
面談で言われた病棟にも行かなかった。
まさかの手術室に配属されて、ビックリして——

それでも今、手術室看護師として10年続けています。

まさかの配属が、まさかのキャリアを作ることがある。

不安になるのは、それだけ真剣な証拠。新人の時期は、迷っていいし、悩んでいい。

あなたのキャリアは、この配属先だけで決まることはありません。

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この記事を書いた人

エヌプロのアバター エヌプロ 手術室看護師

ビジネス思考を看護に生かして働きやすい看護師ライフを模索しています。手術室で働いて10年。社畜のような日々にも耐えながら細々と活動を継続しています。

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