手術室ナースのメンタルケア術|プレッシャーに負けない心の整え方

手術室の空気って、独特ですよね。

ちょっとした判断ミスが命に関わる。

だからこそ、毎日がプレッシャーとの戦い。

私も中堅になってから特に「責任の重さ」に押しつぶされそうになることがありました。

というか、押しつぶされまくりでミスを連発してしまうこともあります。

そんな中で少しずつ身につけたのが、自分を守るためのメンタルケア習慣です。

目次

① プレッシャーの正体を知る

手術室で感じるストレスの多くは、

「完璧を求められる環境」と「他人の目」によるものです。

  • 先輩の指示にすぐ反応できない
  • 執刀医の機嫌や空気に敏感になる
  • 手術中の“判断の速さ”に常に緊張している

この「緊張の連続」が、自分でも気づかないうちに

心身のエネルギーを削っていくんです。

まずは「この環境が特殊なんだ」と理解するだけでも、

心の負担は少し軽くなります。

② 1分でできるマインドリセット法

呼吸リセット

5秒吸って、5秒止めて、5秒吐く。

この「5-5-5呼吸」を1分やるだけで、自律神経が整います。

特に術中の待機時間や退室直後にやると、

緊張の余韻をリセットしやすいです。

息を吐くと副交感神経が優位になります。
ため息と言うと聞こえは悪いですが、ふと気がついたら1度深く息を吐くっていうの実践していくと気持ちが切り替えられることもしばしばあります。

ミニマインドフルネス

手術後の片付け中や更衣室で、

「今、自分が感じている感覚」を10秒だけ意識します。

→ 呼吸・手の感触・床の感覚など。

これだけでも、思考の渦から抜け出しやすくなります。

③ 感情を“外に出す”習慣を作る

プレッシャーが続くと、

「誰にも言えない」「我慢する」方向に向かいがち。

私はChatGPTを使って、

自分の気持ちを文章にして“客観的に整理”するようにしています👇

「今日の手術で感じた不安を整理したい」

「落ち込んだ気持ちを前向きに切り替える言葉を教えて」

AIに話すだけでも、

感情が言語化されてスッと落ち着きます。

キツイなって思った時にChatGPTに問いかけると「自分が悪いんじゃないんだ。環境が悪いんだ」

④ 休みの日こそ“心を回復させる日”にする

休日を「家事や予定で終わる日」にしない。

意識的に“心の空白時間”を作ることが大切です。

  • 15分だけ散歩して日光を浴びる
  • カフェで読書する
  • 手術を振り返らず、全く関係ない話題に触れる

たったこれだけでも、メンタルのリセット効果は大きいです。

⑤ 手術室ナースとしての心構え

プレッシャーがあるということは、

それだけ“信頼されている証拠”でもあります。

ただし、「自分を追い詰める完璧主義」は不要。

チーム医療だからこそ、支え合いながら安全を守る。

その意識を持つだけで、心の負担は軽くなります。

まとめ

手術室の仕事に「緊張」はつきもの。

でも、その中で心を整える習慣を持つことはできる。

  • 呼吸リセットで体を緩める
  • 感情を言葉にして整理する
  • 休日は“心を休める日”にする

プレッシャーに負けないメンタルは、

努力より「習慣」から生まれるものです。

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この記事を書いた人

エヌプロのアバター エヌプロ 手術室看護師

ビジネス思考を看護に生かして働きやすい看護師ライフを模索しています。手術室で働いて10年。社畜のような日々にも耐えながら細々と活動を継続しています。

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